平成30年度事業計画

平成30年度NPO国際造園研究センターの事業計画をお知らせします。

いよいよ2020東京オリンピック及びパラリンピックが間近に迫ってきました。日本の街だけでなく、古くからの良き日本の自然及び文化的な資質が観光の渦に巻き込まれる心構えが試されるともいえます。NPO国際造園研究センターは社会的役割を確認し、新たな活動を探るとともに、センターの基盤である会員の拡大とその期待に応えるべく、事業計画を定めていきます。

NPO国際造園研究センターの活動に於いて3つの【大テーマ】を掲げています。

テーマ1
「故きを温ねて新しきを知る」
テーマ2
「新しいみどりの空間の模索」
テーマ3
「魅力ある活動と運営をもって会の活性化を図り、財政の健全化を目指す」
近い将来のビッグイベントに向けて

  1. 2020東京オリンピック及びパラリンピックに向けて関西での協働、特に社寺の庭園見学などみどり観光への積極的参加と新たな優しい街づくりを提案していく
  2. 2023太政官布達公園150年をアーカイブし、先人の「大大阪」の知恵を再度学ぶ機会とする。
  3. 上記イベントを足ががりとし、2025大阪万博「いのち輝く未来社会のデザイン」を描く

またこれらに向けて以下の取り組みを行います。

(1)研究調査について

ア)植物の研究調査として、太政官布達150年の古来松林で著名な浜寺公園を現場としての松林の保全育成の方策を検討する。
イ)大阪万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」をふまえ「みどりの街づくり」と大型防災を検討する。
ウ)故清水正之氏の業績及び資料を生かし、太政官布達150年対象公園(浜寺、住吉)のアーカイブを作成する。
以上、研究調査をおこなうにあたり、大学等他団体との協力関係を持ちながら調査研究を進める。

(2)研修会及び講習会について

ア)庭園文化塾の開講。各会員や一般の方々にも呼びかけ、座学研修、庭園見学に加えて庭園管理実習を試みる。また、お茶など日本文化の理解を深める機会をもうけ、その風情と真髄に触れ、塾生同士の交歓と技術の向上への一助となるよう企画運営する
イ)公園アーカイブの充実を目標に、渦中の人や先輩諸氏のご助力を請い、二木サロンなど懇談会やタウンウォッチングを開き技術の交流継承を行う。

(3)緑化及び公園利用促進事業

ア)「みどり」とはなにか?!次の世代に、創り引き継ぐ街を想起し、「みどり」の教科書作りを目指す。また都市緑化の推進に関わる団体との共同事業を行う。
イ)公園緑地の利用促進及びパークマネージメントを企画・参加していく
新規「関西みどり探訪」は公園やみどりの拠点とその資質が結び付く周辺のまちを地理的歴史的な面を掘り下げ、ぶらり探訪する。

(4)国際事業について

ア)海外での事業参加の情報を共有し、海外の庭園や公園事情の交換を行うと共に、まちづくりを通じての海外との文化交流、また協力の要請がある場合、極力技術的支援を行う。
イ)国際的に関心の深い日本庭園に関する調査やシンポジュームなどの企画参加を行う。

(5)広報活動について

ア)活動状況を一般に広報し、研修会や講演会開催に反映させる。
イ)各事業の参加者の感想や研究を会報に掲載するため、HPを積極活用し公募する。HPには会員からの声や、会員の取り組む事業を紹介するコーナーを設ける。

平成30年度通常総会議案書より